ドクターのみなさんは、ご開業するまで医療の技術を磨いてきておられます。しかしながら、開業医になるということは経営者になるということでもあります。
そして、開業と同時にクリニックの経営を初めて行ないますので、みんな最初は経営者1年生なのです。そしていち早くクリニックの経営感覚を身につけたドクターが、開業医として成功することができるのです。
弊社は、母体とする浅野会計事務所と連携してクリニック経営の要諦について実際の数字に基づいて分析し、方向性をお示しすることができます。医療経営上特に重要なポイントは以下のようなことです。

夢とビジョンと説得力

クリニックの新規開業に際してはまず、地域医療に役立つための夢とビジョンそして説得力が必要です。ドクターのみなさんは考えられていると思いますが、特にご自身が得意な診療を中心としてどのようなクリニックを経営していくかが、経営計画の中心になります。

得意な医療についてホームページなどでアピールして、患者さんを効率的に集めること、売りにしたい医療の知識や経験を持つスタッフを集める必要もあります。

最近は専門医志向が高くなっていますので、より専門性を意識する必要があるでしょう。

医療を通じた地域貢献のビジョンを考えたら、それを実現する経営が「地に足がついているか」検証する必要があります。夢と現実にギャップがある最悪の場合は、資金不足に陥って医療経営ができなくなってしまうかもしれません。

重装開業の場合は、緻密なスケジュールのもとに、資金繰りがうまくいくかどうか慎重に検討しなければなりません。

夢とビジョンと説得力

ライバルクリニックを参考にして自院の経営を考える

夢とビジョンを現実化するためには、近隣のライバルクリニックの様子を参考に、医療経営についてシナリオを考えてみるとよいでしょう。

理想的なクリニックのベストシナリオと、やや楽観的なシナリオ、予想外に患者が集まらなかったりして資金繰りが厳しくなったりするワーストシナリオを想定して備えるべきです。

ライバルクリニックを参考にして自院の経営を考える

ナンバーワンを目指す

医療の世界は、ガイドラインに従った診療を行ないますので、優劣はつかないだろうというのは思い込みです。医療に経営という観点をプラスすれば、できることはたくさんあります。それによって何かの分野でナンバーワンのクリニックになることは可能です。

ナンバーワンになれば、多くの患者さんに来てくれますし、情報も向こうから入ってきます。マスコミにも載るので、磐石の経営態勢になります。そこを目指すべきです。

大切なのは「一番になりたい」と強く思うことです。そこから成功の第一歩が始まります。

ナンバーワンを目指す

患者満足

競争が激化している昨今はホスピタリティ(おもてなし)も、クリニックの新患や再診患者さんを増やすためにとても重要な要素だと考えられています。クリニックの新患や再診患者さんを増やすためにスタッフさんの電話対応や身だしなみ、服装にも気をつける必要があります。

重要なことは、患者さんの立場で医療経営を最優先に考えるというスタンスが必要です。
また、クレーム対応には細心の注意を払う必要があります。

患者満足

経営者の資質

ドクターが開業するということは、経営者になるということを意味します。では、経営者に必要な資質とはなにか?

まず、決断力、先見性、熱意が挙げられます。

医療ではある程度、医学や治療法の進歩で方向性が見えているので、情報さえきちんと取っていれば2~3年後の見通しを立てるのはそんなに難しいことではないはずです。

それと医療経営への熱意と、患者さんへの思いから、次に打つ手についての知恵がでてくるのです。そこに医療経営のブレイクスルーの大きな可能性があります。

また、自信過剰には要注意です。常に一人の医師として、また、医療経営者として自分を戒めながら日々の診療に向かわなければなりません。

経営者の資質

スタッフの活性化

スタッフが明るく、楽しく働ける環境を作ることが経営上非常に大切なことです。

中には労務管理がうまくいかず、スタッフ集めに苦労する状態が続くクリニックもあります。

学会や研修に参加させることでスタッフのモチベーションを引き上げるように意識し続ける必要があります。開院当初、患者さんの数が少なくて暇な時間が多くあります。

人というのは暇な時間があるとあまり前向きなことを考えないものです。適度に仕事を与える工夫も必要です。

スタッフの活性化

すべてはドクターのために。

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