土地は購買か賃貸か?

前回は土地かテナントかについてお話しました。
キャッシュの面ではイニシャルコストかランニングコストかが大きな焦点にはなりましたが、土地での選択の場合では土地売買か事業用定借かでまた違いがあります。
賃貸借のケースではテナント賃貸借にも当てはまる事がありますので、テナント賃貸借を考慮に入れている方も目を通していただければと思います。

まずは土地を購入する場合です。

〇メリット
・自身の資産になる

〇デメリット
・固定資産税がかかる
・借入額が高額

次に土地の事業用賃貸借の場合です。

〇メリット
・賃料を経費計上できる

〇デメリット
・最終的には返さなければならない
・事業の撤退が困難

事業用賃貸借は原則年数が経ったら更地返却になります。
協議等で再契約するケースもありますが未来の事で確実ではありません。例えば将来的に我が子に継がせたい、医院売却をしたい、このようなケースでは土地購入で進めていくのがいいかと思います。

一方でランニングコストは資産を所有するので増大します。
購入した場合の借入返済額と賃貸費用は一概には比較ができないのですが、確実に言える事は土地購入は返済が終われば運転資金は当然下がります。

移転したければ返せばいい、とはいきません。
契約にもよりますが地主様の立場からすればいきなり返されても困る、倒産等のケースを除いてはダメだというような契約に多くはなります。
不動産業者様としっかりと打合せをして確認を行って進めて下さい。

土地、テナントは理想のタイミングで理想の物件は簡単には出会えるものではないですが、土地や賃料も簡単にはいきません。ただコストの不安は経営で解消は可能です。
1日1人多く患者さんが来てくれたら1人単価5,000円とし、1年の営業日を200日とすると、1人の差で年間の収益は5,000×200=1,000,000円生まれます。多くの患者さんが来てくれる立地とキャパを迷ったときは優先するといいかと思います。コストの差はすぐに解消されます。

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